CityFarm による都市型農業の取り組み -ロンドンやオランダのCityFarm事例を踏まえて、フードマイレージとヴァーティカルファーム
CityFarm としての取り組み -Sustainability と 都市型農業
Zero Carbon Food 社
ロンドンにある防空壕を使って農業を行っている。
サステナビリティをテーマとして水を通常の1割程度の利用にし、LEDを利用し街の中で栽培を行う。
雨がほとんど降らないような農作物の栽培に適さない気候の場所でも問題ない。摘み取った直後の新鮮な野菜や果物を消費者へ届けることができ、輸送コストを抑えることができ、輸送の際に排出していた二酸化炭素も削減することができる。室内で栽培するため、害虫に悩まされることはない。
From
つまりフードマイレージが抑えられるという点ですね。
ここで問題なのがコストと収益のバランス。
持続可能といっても、収穫できた作物の価値と農場を維持していくためのコスト(電気代やら人件費まで)のバランスが崩れてしまうと維持できなくなってくる。
オランダで CityFarm ができると2011年の記事で書いてあったので調べてみた。
- Farming The City (どうもここが本体らしい)
- Amsterdam’s Farming the City — City Farmer News
- Top 5 Of The Greatest Urban Rooftop Farms — Pop-Up City
ー Pop Up City で東京での City Farm の取り組みが紹介されていた。
これから期待できる農業の形態としてはビル単位でも家単位でも会社単位でも駅とかでもいいけれど、どこかの小さな空きスペースを利用して農業をする仕組み。魚、野菜、肉などを農業環境を整えた状態でそれぞれ循環させながら作れる仕組み。もちろん環境に配慮し、水コスト、コンポスト利用等を使いながら農業を行う。
種を植える、栽培する、収穫するというスキームの中で、小さなスペースであれば労力はそこまでかからないし、導入コストも抑えて街中で誰もが”小さな農業”を行うようになれば、フードマイレージを削減でき、3PL*1や4PL*2によりDAY0が可能になるはず。
実際に知り合いの水戸でパプリカを作っている方のパプリカは、同じ茨城県の筑波に運送されるために、一度東京に行き、小分けされ、つくばに行くのだそうだ。もちろんすべての作物に関して CityFarm が可能だとは思っていないが可能である作物、特に人工的に作られた農業環境によって害なく栽培できる作物に関しては今後こういった取り組みが必要だと思う。
ーおまけー
UAR(Urban Augmented Reality)という携帯用のアプリで CityFarm めぐりのできる自転車用コースが用意されていた。
3月25日から30日までオランダに行く予定なので、訪れることができたら訪れたい。
-追記- 17/04/2015
オランダに行った際に実際にシティーファームを見ることができませんでした。