農業保険の現状 2015年4月現在
自分: うちのじいちゃん家がリンゴ作ってたけど雹で半壊してやめちゃったんだよね。リンゴの木って弱いから。
お母さん: 保険は降りなかったの?フランスだと保険が降りるけど。
以前WWOOFをしていたときにこんな話をした。そういえば日本の農業保険のことなんにも知らないなと思って調べてみました。
日本の農業保険
日本にはちゃんと農済保険っていう保険があるんですね。
昭和22年に家畜保健と農業保険を統合して作られたのだそうです。
農済の他にも色々農業保険はありますが出てきたのは最近のようです。
こちらの記事は2014年3月の記事。JA共済連と東京海上が共同で農業保険を開発したそうです。この目的は農業経営の大規模化や農作物の海外輸出にかかるリスクの負担を行うことで農業の成長を支援するところに目的があるそうです。
今中国の農業保険が日本を抜く、アメリカに次いで2位だそうです。
政府支援のもと2007年に導入され、年34.5%の成長を遂げるほど伸びている。水稲、小麦、トウモロコシ、綿花、ヤクなどの15種類の主要作物を中心として保険が適応されているそうです。
農業保険の今後
損保ジャパン総研のレポート(2014/3)によると
農業保険のニーズの上昇は人口増加による食料需要の増加だと。世界的にニーズは高いが、アジアの新興国を中心に十分に普及していないといえる。現状として農民側、保険提供側に問題があるため普及率が低い。
最近は官民パートナーシップによる農業保険が拡大しつつあり、また農業保険へのテクノロジーの活用により、損害調査やモニタリングコストの低下が図れる。テクノロジーにより、コスト効率の高いビジネスモデルの構築が可能になるだろう。
そのテクノロジーを使ったオープンデータサービスの農業保険がアメリカから出てきました。
Total Weather Insurance (TWI) Overview - YouTube
この Total Weather Insurance (TWI)は国立気象サービス(National Weather Service)からの気象データと農務省からの収穫量データ、土壌データを得て収穫被害発生確率を予測する商品。収穫量を左右する気象条件を動的に判定するそうだ。
250万の気象測定データと150億カ所の土壌観測データから推測する。
カナダで面白い農業保険がある。REGINAという Saskatcheman の首都にある農業保険なのですが、Hemp(大麻)にまで保険が適応しているらしい。驚きだ。