やる気スイッチ入れました。

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サーキュラーエコノミー を農業で考える : Circular Agriculture

まずは一つ動画を。

 

www.youtube.com

 

このサーキュラーエコノミーはものの循環を考えるといった考え方で、この動画で取り上げられているのは主に工業製品に関してですね。

 

サーキュラーアグリカルチャーはなんなのか。

農業に関して考えてみます。まず近代農業とは1980年代頃から農薬などを使用し、今まで弊害があった虫や病気から守る農業のことを言います。慣行農業と同じです。今基本的に慣行農業を行う農家が多い、特に市場に出している農家が多いと思います。

慣行農業を行ってきたことによる弊害が出てきているのは一目瞭然です。例えば雨が降ると山や土壌に水が保水されるのですが、農薬や人工肥料などによって土の保水性が下がってきている。これが原因で水が溢れ出してきてしまう。もう一つの例は放射性物質の固定化。今までなかった物質が土壌に入ることにより、土壌の腐植化が起きなくなってしまっています。普通、腐植化が進むと土壌粒子を団粒化することを促進する。この土壌粒子や腐植が自由に動き回るセシウムイオンを固定するのである。つまり結論的にものを申すと、有機肥料を使用すると農産物の放射性核種濃度が76%まで減少することがわかっていて、放射性による土壌汚染の対策は、表土を剥ぐのではなく、堆肥・腐植の力を使うことが可能だと。また土を1mくらいから掘り起こして混ぜることで全体の濃度は下がり、身体に害のないレベルまで濃度を下げることが可能。

 

有機農業がもたらす循環は様々。例えば

  1. キャベツにつく青虫にも外敵(アオムシコマユバチ)がいる。
  2. このハチが青虫に卵をうみ、これが孵化することで青虫が死ぬ。
  3. 孵化した卵はハチになり、青虫をさらに除去していく。

という循環。

 

サーキュラーアグリカルチャーは可能か

有機農業がサーキュラーアグリカルチャーとするならば、消費者が野菜に対してニーズを高めなければこれは可能だと言えるだろう。7月から10月にかけてキャベツを作ると害虫が多すぎて農薬を使わなければいけなくなってしまう。つまりこの時期の消費者のニーズがなければ無理やり農薬を使って野菜を作らなくて済むのだ。慣行農業前の農業は時期や土地に合わせて農業を行ってきたので「旬」というものが存在したが、今どの時期にでも作れる環境を整え、普段供給できない時期に供給することで高付加価値化を選んだ。これは消費者ニーズのせいであり、これが止まればより循環する農業に変わっていくのではないか。