CityFarm - アジアで広がる都市農業への取り組み
韓国のソウルで2018年までに1800カ所の農場整備を行うそうだ。
上の記事には
約4600万ドルを投じて、学校や公園、その他のビルの屋上などの空きスペースを活用した都市型農業スポットを拡大させていく計画を発表した。
innoplexは出展が書いてないところがとても残念だ。信ぴょう性が下がる。
それはさておき約46億円を投じて都市農業へ着工し始めている。
農作物の生産だけでなく、流通・販売に至るまでのトレーサビリティ、都市部のファーマーズマーケットや農作物の価格情報など、全ての情報をオンライン化して、住民が情報共有できるような仕組みづくりも計画にあがっている。
すごく思い切った政策かなと。2年後くらいにソウルを見学しに行こうかなと思った。
日本でも取り組み始めている。
ついこないだ、4月22日で「都市農業振興基本法」が施行されました。
詳細はこちら→農林水産省/都市農業関連制度等
都市農業を”都市及びその周辺における農業”とし、以下のような基本理念を掲げている。
① 都市農業の多様な機能の適切かつ十分な発揮と都市農地の有効な活用 及び適正な保全が図られるべきこと
② 良好な市街地形成における農との共存が図られるべきこと
③ 国民の理解の下に施策が推進されるべきこと
そこでじゃぁ何をやるのか、というのは以下
① 農産物供給機能の向上、担い手の育成・確保
② 防災、良好な景観の形成、国土・環境保全等の機能の発揮
③ 的確な土地利用計画策定等のための施策
④ 都市農業のための利用が継続される土地に関する税制上の措置
⑤ 農産物の地元における消費の促進
⑥ 農作業を体験することができる環境の整備
⑦ 学校教育における農作業の体験の機会の充実
⑧ 国民の理解と関心の増進
⑨ 都市住民による農業に関する知識・技術の習得の促進
⑩ 調査研究の推進
自分の意見で本当に申し訳ないんですが、なぜこれらが本当に日本の農業の先を考えた結果の基本法なのか。基本法だからこれくらいでいいのかわからないですが、なんかちょっと。学校教育で、とか、国民の理解を、とかちょっとぬるい。
そしたら植木鉢とトマトの苗とかを各家庭に一つずつ配ったほうがよっぽど農業に触れる機会があるし、新鮮な野菜も食べれるし、最高の地産池消でしょう。学校教育で畑行ったりしたけれども、あんなぬるい教育の中に混ぜたって何も覚えてやしないし、なんのありがたみもないかな。
この記事を引用したのは2度目だと思うけれど、ここに書かれていること、これぞ本当にこれからの都市農業の目指すべき姿だと思っている。
そこで著者が主張するのが、都市住民自身による食料生産だ。GM(遺伝子組み換え)技術をも駆使して大規模に、しかも資源を大量に消費する農業ではなく、「無秩序なほど多様に散在」し、かつ「消費者の手の届く場所で営まれる」農業が必要だ――と説くのである。
自分も買いました。日本語の本はフランスでは買えないので英語版で。
Food and the City: Urban Agriculture and the New Food Revolution
- 作者: Jennifer Cockrall-King
- 出版社/メーカー: Prometheus Books
- 発売日: 2012/02/21
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
日本語はこちらですね。
都市農業は存続するのが可能なのか、どれだけ人の生活に農業が入り込んでいけるのかがこれから注目したいところ。もちろんそれに至るまでに政府が企業が個人がどう取り組んで進めて行くのかが大きな焦点になること間違いない。
こちらも参考にしてます。
日本農業新聞 e農ネット - 待たれる都市農業振興基本法 魂吹き込むのは農家 白石農園園主 白石 好孝
日本農業新聞 e農ネット - 都市農業振興基本法が成立 多面的機能を評価 国の責務明示も 衆院