CityFarm - 都市型農業の重要性を都市人口上昇と農村人口減少から
近年の人口爆発により、1990年には10カ所の巨大都市(MegaCity)※¹が存在していたのに対して、今日では世界全体で29カ所と、ほぼ3倍にまで急増した。
※¹ 巨大都市とは人口1000万人を超える都市のことを指す。東京、上海サンパウロなど
そして現在世界の人口が約70億人なのに対し、こうしたメガシティに住んでいる人は54億人以上とされ、全人口の半数以上に上る。
この前TEDxUniversitéDeBordeauxに行ったときの話で、ITが加速すればするほど、都市に人口が集まりやすくなるといった話が興味深かった。
というのもITを使って生活をより良くするサービス、例えば Tinder、これは自分好みの顔の女の子を探せて会えるというアプリだ。その情報の一つに”自分からの距離”がある。つまり田舎でTinderを使っても出会える確率は都市に比べると低い。つまり、都市に人口が集中したほうがこのサービスの利用価値が高まるというのは目に見えた話だろう。
さて、これからも都市の人工集中は35年以上続く²とされているそうだが、それによって求められるものは、持続的な都市建設、教育、医療などに加えて食は大きな問題になるだろう。
都市に人口が集中することは農村から都市への人口流動を意味している。つまり、今後農村人口が減り、全体の人口が増えていく中でどのように食料を調達するのかは大きな問題だ。
CSVと農業 ~M&S、ネスタ、キリン~ ここでも記述したが、フードマイレージをいかに下げるか、Day0、CityFarm、垂直型農業のあり方等が今後重要な位置づけを示していると思う。
人が農業とどう共存していくか、都市と農業がどのように共存していくかが重要だ。
垂直農業はこういうイメージ From Aprilli Design Studio
² United Urbanization Prospects より
参考文献
2050年までに25億人以上が新たに都市部住民へ。加速する都市型農業の必要性
United Urbanization Prospects - Country Profiles